+ インタビュー対象者プロフィール
- 牛迫さん(27) .. 劇団の養成所に通いながらアルバイト生活。入居後6ヶ月。趣味は散策、温泉。
@ そもそもシェア住居に住んだきっかけは?
牛迫さん: 山晴荘に住む前に、2つのシェア住居に住んでいた経験があります。最初のシェア住居に住む前は一般賃貸物件で一人暮らしをしていたのですが、職場が変わって通勤時間が2時間弱もかかっていたため、時間を有効に使いたいと思いシェア住居に住もうと思いました。あとはシェア住居ならではの入居者との交流で知り合いが増えるということと、シェア住居に住んでからも身軽に動けるということが魅力的でした。
@ シェア住居はどのようにして知りましたか?
牛迫さん: 雑誌でシェア住居に関する記事を読んで興味を持ち、インターネットで調べたのがきっかけだと思います。20歳から一人暮らしをしていたのですが、今から1年4~5ヶ月前に初めてシェア住居に住みました。当時は我孫子で一人暮らしをしていて仕事の現場が近かったのですが、東京に現場が変わったので通勤時間から考えて引越しを考えざるを得なくなったのが理由でした。
@ 一般賃貸ではなく、シェア住居を選んだ理由は何ですか?
牛迫さん: 最初のシェア住居を見る前に、一般賃貸の物件で契約直前までいったのですが、先に他の人が入ってしまいました。その後に一度シェア住居を見て、これなら問題なく住めると思い選びました。敷金・礼金が不要等、初期費用が安く済むことも魅力でしたね。
@ 最初に住んだシェア住居はどのようなところでしたか?
牛迫さん: 最初に住んだシェア住居は全体で10人程度の規模で個室とドミトリーが半々ぐらいの物件でした。住み心地はかなり良かったのですが、仕事で体を壊して実家に戻ったので実際に住んでいたのは3ヶ月程度です。今年の3月まで実家から東京に通っていました。
@ 2軒目のシェア住居はどのようなところでしたか?
牛迫さん: 2軒目のシェア住居には今年の4月から2ヶ月弱住んでいました。建物自体は古かったですが新築同様に改装されていて、全体の入居者が10人程度の規模の個室のみの物件でした。
@ なぜ山晴荘に移ったのですか?
牛迫さん: 劇団の養成所が東池袋のサンシャインの裏あたりにあるのですが、2軒目のシェア住居はそこまで自転車で25分ほどかかっていました。山晴荘からだとさらに近くなるのが魅力的でした。また建物の昭和の雰囲気も気にいりました。
@ ルームシェアは考えましたか?
牛迫さん: 友人との間でルームシェアの話が無かったのであまり考えませんでした。インターネットでルームシェアの掲示板も見ましたが、全く知らない人と一から一緒に住むことには抵抗がありました。シェア住居とルームシェアとでは、業者さんと契約か個人で契約するかの差だと思うのですが、間に業者さんが入ってくれたほうが気楽だと思います。
@ シェア住居に住んでいることは職場の人や友達に言っていますか?
牛迫さん: 職場では言っていないですが、友達には説明しているし山晴荘に来たこともあります。建物の昭和的な雰囲気に対してポジティブな反応をしていきますね。
@ 家族の反応はどうですか?
牛迫さん: きちんと説明したので特に問題ないです。お金のこともあるので、しばらくはそういう生活でも良いのでは、頑張ってというような感じの反応です。
@ 最初のシェア住居に入居する前にシェア住居に期待していたことは?
牛迫さん: 人と楽しく住むことができるのではないかと期待していました。実際に帰ってきて、ただいまと言うとおかえりと返ってくるのは嬉しいですね。
@ どのようにしてシェア住居を探しましたか?
牛迫さん: 雑誌でシェア住居の記事を見たのがきっかけでしたが、実際に探した方法はインターネットだけでした。検索から事業者のサイトやひつじ不動産にたどり着いて、そこで探しました。
@ 最初に住んだシェア住居を探す際には何件、実際に見ましたか?
牛迫さん: 3~4軒見ました。
@ 物件選びのポイントを3つ挙げて下さい。
牛迫さん: まず、内見のときに、業者さんがどのような感じかを見ます。特にもともと不動産屋をしていた業者さん等では一般賃貸の運営管理の感覚でシェア住居を管理している場合もあるので、きちんとシェア住居としての管理をしているかを見ます。次に実際に住んでいる人達がどういった感じで生活しているかを見ます。昼だと入居者がいないことが多いので、夕方や夜に内見して住んでいる人と話して生の声をできるだけ聞くようにしています。また、自分は自炊派なので、台所周りが使いやすいか、広さや清潔さ、ガス設備なども見ますね。あとは入居者の人たちと楽しく過ごしたいのはもちろんですが、自分の時間もきちんと確保したいので、部屋が一人で落ち着ける環境になっているかも見ます。
@ 最初に住んだシェア住居に入居する直前はどのような気持ちでしたか?
牛迫さん: そもそも都内に住むことが初めてだったこともあり、環境を変えることへの期待感がありました。ただ一方で共同生活がうまくできるかという不安感もありました。
@ 実際にシェア住居に入居して変わった見方はありますか?
牛迫さん: 個人個人の生活があるので、思っていたより音の問題はあるなと思いました。また、掃除やゴミの当番制などで、見ず知らずの人と住むことで生まれる問題を改めて感じました。最低限のマナーは必要ですね。
@ 一般の賃貸と比べてシェア住居生活はどうですか?
牛迫さん: 人によっては馴染めない人もいると思いますが、自分はシェア住居のほうが良いと思いました。入居者と楽しくコミュニケーションをとることで日常のモヤモヤみたいなものが吹き飛ぶ感じです。また、バックグラウンドが違い価値観の異なる人とコミュニケーションをすることで互いに引き出しが増えるし、気持ちも豊かになると思います。万が一、他の入居者と合わなかったら手軽に移れることも、ある意味魅力と言えるかもしれませんね。