●入居者インタビュー:ウェル洋光台 編(3)

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@ では、ジョセフさんにとって日本での生活で良い意味でも悪い意味でも印象的だった事は何ですか?

ジョセフさん: 日本人は外で遊ぶことが大好きですね。サッカーが好きなのでスタジアムに行くと子供から若い人、老人までみんな集まっていることに驚きました。フランスだとスタジアムに来る人は若い男性が多いです。カラオケとか、外で遊ぶ場所も多くて良いですね。良くない所としては、日本人はヨーロッパ人と比べて知らない人と話したり、意見交換することが苦手なところだと思います。

@ 日本に来てそれまでのイメージと違った点はありますか?

ジョセフさん: 日本について、それなりに勉強してきたのでそれほど驚くことはありませんでした。ただ物価が高くて生活が大変そうだと思っていたのですが、生活費はヨーロッパとそんなに変わらないですね。本の値段や外食にかかる値段はむしろ比較的に安いです。

@ シェア住居に住むことで日本語はうまくなりましたか?

ジョセフさん: ウェル洋光台に住んでから日本語がかなりうまくなったと思います。日本人との接し方も分かる ようになりました。

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@ フランスや他の国で日本のシェア住居のようなところに住んだことはありますか?

ジョセフさん: 大学生の時にパリにいて友人とフラットシェアをしたことはありますが、日本のシェア住居のような業者が運営していて中長期住めるところはフランスには無いと思います。日本のシェア住居のような形はとても珍しいと思います。

@ 家賃や光熱費等には満足していますか?

ジョセフさん: 部屋や共用部の広さを考えると安いと思います。昔住んでいた東京のシェア住居は狭かったですが、ここは広くて綺麗です。家賃に対する満足度は普通ぐらいですね。

樋本さん: 満足しています。相場に対して安いこともありますが、家具や設備が最初から揃っているのが良いですね。

戸谷さん: 経済的には本当に満足しています。自炊をよくするようになって外でお金を使うことも減りました。

@ ウェル洋光台の建物のつくりとして良いところ、悪いところは何ですか?

戸谷さん: 広いキッチンとリビングがあるのが良いですね。古い建物だけど、もともと寮だったこともあって余裕のあるつくりですし。駅から3分なのに静かだし景色も綺麗で、庭もあって良いです。

悪いところは、3階にお風呂がないこと、冷蔵庫が少し少ないことぐらいです。欲を言えば玄関から部屋にいたる動線上に共用部があったほうが、コミュニケーションが自然にできて良いと思います。部屋は6.5畳ありますが、もう少し狭くても安ければそのほうが良いぐらいだと思います、ほとんど寝るだけなので。

樋本さん: 私も動線上に共用部があったほうが良いと思います。動線上にあれば、新しく入ってきた人でも自然に分かるようになると思うので。

鈴木さん: 部屋にコンセントが1つしかないのが少し困るくらいですね。

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@ シェア住居内でのコミュニティ形成に重要なことは何だと思いますか?

樋本さん: ここはルールが決まってないので、それがやり易い反面、やりにくい時もあります。

戸谷さん: 最低限のルールは決めた方が良いと思っています。でも、やはり一番大きい要素は入居してくる人の性格次第というところがあります。また、共用部の掃除が行き届いていて綺麗に保たれていることも重要だと思います。汚いと雰囲気も悪くなりますね。

@ シェア住居に住む前と住んだ後でイメージと違ったことはありますか?

樋本さん: オーナーが良い人なので、相談すれば庭で野菜づくりをさせてもらえたり一人暮らしではできないことが、たくさんできることです。

戸谷さん: オーナーの両親が茨城で農業をしているのですが、庭の家庭菜園を作る際にはオーナーが木を植えてくれたり、庭に土を持ってきてもらったり、いろいろと支援してもらっています。

@ 近隣に住む人達との関係は?

戸谷さん: うーん、ちょっと変な目で見られているかも。外国人も住んでいるので、逆に大目に見てもらえているということもあると思います。

@ シェア住居に住んでいて良かった/悪かったと思うエピソードは?

樋本さん: 困った時に近くの人に相談できたり、自分がやりたいと思っていることを手伝ってもらった時に良かったと思います。前にタンザニアから来ている入居者がいて、奥さんは日本語も英語もできなかったのですが仲良くなった事があります。チャパティの作り方を教えてもらったりして、別れる時には悲しかったです。

悪かったエピソードとしては、前に仲が良かった女の子の入居者がいたのですが、何が理由か分からなかったのですが仲が悪くなってしまって、共用部で顔を合わせるのがつらかった事がありました。

戸谷さん: 仕事場のほかに日常の中で人間らしい生活のできる居場所ができたのが良いと思います。野菜つくったり料理をつくったり、みんなでできるのが良いですね。樋本さんの言っていたタンザニアの方のお別れ会で、ここでの生活がすごく良かったということを言ってもらえて、手紙をもらったことをよく覚えています。トラブルは何かしら起きてしまうものなので、なるべく酷くならないようにすることが大切だと思います。

鈴木さん: 一人暮らしの時は休日おっくうで外に出ない日もあって、だらけていたのですが、ここだとキッチンに行って自然に人に会って気持ちが外向きになったり、きちんとしようと思いますね。気持ちの面でも明るくいられて良いのではと思います。

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@ シェア住居生活をして自分が変わったことはありますか?

樋本さん: 割といろんな人と話せるようになったと思います。

戸谷さん: うーん、幸せになったと思います。もっとシェア住居という住まい方が広がったらよいと思います。

@ 今後どのくらい住む予定ですか?

樋本さん: 未定です。

戸谷さん: 特に決めてませんね。

鈴木さん: 同じく未定です。

@ シェア住居はどんな人にお勧めですか?

樋本さん: 交流が好きな人、ワイワイやるのが好きな人だと思います。

@ これからのシェア住居に期待することはありますか?

樋本さん: 庭がある物件が良いです。自分で野菜をつくってから、季節のものでない野菜を買わなくなったり、生活のリズムが変わりました。人間らしい生活ができるのではないかと思います。

戸谷さん: ウェル洋光台みたいなシェア住居が増えたら良いと思います。既存のシェア住居も全体として良くなれば。

@ これからやりたいこと、夢はありますか?

戸谷さん: 直近では、3階の廊下にある戸棚で本のシェアをやりたいと思っています。夢は良く分かりませんが結婚して子供が生まれても、こんな感じのところで住んでいけたらと思っています。

鈴木さん: 私も庭いじりとかに参加してみたいです。夢は今、試行錯誤中です。

樋本さん: 将来はカフェ、ケーキやパンのお店をやりたいと思っています。今、ここで時々みんなにパンやケーキを作ったりして食べてもらっているので、良い練習になっていると思います。その内、近所の人も招いてカフェみたいなことをしたいと思っています。

@ 今日は長時間、どうも有難うございました。

なかのひと