●入居者インタビュー:山晴荘 編(2)

インタビュー
インタビュー風景

@ 現在山晴荘には何人の入居者がいますか?

山口さん: 全体の入居者が7人で男性が5人、女性が2人ですが、近々女性が出るので女性は1人になってしまいます。

@ 全員の顔と名前は一致しますか?

牛迫さん: 全員一致します。

@ 普段の生活パターンを教えて下さい。

牛迫さん: 平日は午前中、劇団の養成所に行きます。午後も養成所がある場合もありますが、午後バイトがある場合は夜遅くなることが多いです。養成所もバイトも午後に無いときは昼から山晴荘に一人でいることもあります。山晴荘に帰ってきてからは、とりあえず自分の部屋に戻って、その後台所で夕飯をつくってリビングで食事をとります。入居者のみんなも夜遅いので10~12時にリビングに入居者が集まることが多いですが、週に2日ぐらいは飲んで盛り上がったりすることがあります。その後は部屋に戻って本を読んだり音楽を聴いたりネットをしたりして寝ます。

@ リビングで映画を一緒に見たりすることはありますか?

牛迫さん: CSで映画を見ることはあります。音楽のPVを流すのが好きな人もいます。

@ 入居者の友達と外に出かけることはありますか?

牛迫さん: 一回だけ住人と博物館に行ったことがあります。入居者に日本人ですが、中国でアクションの勉強をして中国のアクション映画に出演したこともある人がいるのですが、その人の知り合いの舞台に誘われて見に行ったりしたこともあります。池袋は劇団が多いようで、役者の仲間がシェア住居にいるのは良いですね。ここのリビングの壁にもいろんな劇団の公演のフライヤーを貼っています。

@ 山晴荘に入ってできた友達は何人ですか?

牛迫さん: よくコミュニケーションをとる、踏み込んだ友人は既に出て行った人も含めて3~4人ぐらいです。

@ 自炊はよくしますか?

牛迫さん: 週5~6日はしますが、バタバタしているときは週1日ぐらいです。最近は週3~4日程度です。他の入居者は7人中4人はよく自炊をしていますね。キッチンで時間が重なることもありますが、譲り合いながら使うのも結構楽しいです。

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@ 外国人はいますか?

牛迫さん: 山晴荘にはいませんが、前に住んでいたシェア住居には中国と韓国の留学生がいました。中国の留学生が餃子でウェルカム・パーティーをしてくれたのをよく覚えています。その時が外国人と一緒に住んで交流するのが初めてだったのですが、英語ができないとなかなかコミュニケーションがうまくいかず、難しいなと思いました。

@ その時に外国語で困ったことはありますか?

牛迫さん: キッチンでの順番待ちの時や少し調味料を貸して欲しい等、ちょっとしたお願いをするだけでもカタコトの英語ではすぐには意思疎通ができないので 、当たり前ですが相手が何を言いたいか理解するためにやっぱり言葉ができないと難しいと思いました。

@ シェア住居に住んで外国語がうまくなったと思いますか?

牛迫さん: うまくはなっていないですね。

@ 外国人に対する意識で何か変わったことはありますか?

牛迫さん: 自分はそれほどないと思うのですが、世間一般では何かしら外国人に対する偏見があると思います。でも一緒に住んでみると出身の国とかは関係なくて、外国人も日本人も結局は個人としてどうなのかということに集約するんだなと感じました。

@ 外国人との交流で印象的だった出来事はありますか?

牛迫さん: 前のシェア住居のウェルカム・パーティーで水餃子を皮から手作りしたのですが、みんなでコミュニケーションをとりながら一緒につくる中で、自然と生まれるものが何かあるなと感じましたね。

@ 賃料に対する満足度はどの程度ですか?

牛迫さん: 今は家賃が54000円で光熱費が6000円ですが、雑司が谷で6万円では風呂なし物件しか住めないので周囲の相場と比較して考えれば安くて満足しています。前に住んでいたシェア住居は相場に対しての家賃で考えればそれほど安くはなかったかもしれません。

@ シェア住居生活をする中でポジティブな面で印象的だった出来事は?

牛迫さん: オープンしたての最初の頃にシャワールームの水道管が破裂して、シャワーが使えなくなったことがあったのですが、入居者のみんなで水を汲み取ったりして協力しました。まだ最初の頃だったので住人同士の関係も希薄だったのですが、こんな出来事をきっかけとしたコミュニケーションで一気に住人同士の距離が近くなったと思います。ただいまと言うとおかえりと返ってきたり、帰ってくるときに電気がついたり、そんな普段のちょっとしたことでも安心しますね。あとはワイワイやる鍋とか、歓送迎会とかでなくても自然に飲み始めたりとかいうことだと思います。既に出ていった入居者の友達とも、いまだに付き合いがあって、みんな元気にしていると安心しますね。

@ シェア住居生活をする中でネガティブな面で印象的だった出来事は?

牛迫さん: 出来事というわけでもないのですが、台所は汚くなりがちですね。気をつけてはいますが、後で片付ければいいやと思って食器を置きっ放しにして迷惑をかけたりしたこともあります。自分も他の人の食器を洗ったりすることもありますけどね。

@ この物件のつくりで、良いところは何ですか?

牛迫さん: 畳とコタツですね。畳ならではのくつろぎの良さがあります。

@ この物件のつくりで、不満なところはありますか?

牛迫さん: 欲を言えば、駐輪場がないことですね。スペースがないので仕方が無いですが、細い道に停めているので少し危ないです。

@ シェア住居内のコミュニティの形成に重要なことは何だと思いますか?

牛迫さん: 共用部が気軽に使えるような間取りになっていると良いのではないかと思います。ただ個室に行くのに常にリビングを通らないと行けない導線は自分は少し困ります。あとはこまめに入居者がコミュニケーションをとる時間をつくったほうが良いと思います。結局は入居者同士の気持ちが大事だと思うので。

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@ 居心地はどうですか?

牛迫さん: とても良いです。前に住んでいたシェア住居2軒と比べても良いです。

@ シェア住居に住んで自分が変わった点はありますか?

牛迫さん: ある程度積極的にコミュニケーションをとるような性格に変わってきたような気がします。自分のほうから歩み寄らないと打ち解けられないですからね。こういった環境の中で仲良くさせてもらっているので、自分には性格的にプラスに作用していると思います。

@ これからはどれくらい住まれるか予定はありますか?

牛迫さん: とりあえずは未定ですが、2月に劇団の養成所の卒業公演があるので、そのまま劇団に残れればここから通い続けると思います。他の劇団に行くことになっても都内であれば大体通えると思います。

@ 今後のシェア住居に期待することはありますか?

牛迫さん: コミュニティーがうまくいって、ワイワイ楽しむのも良いと思いますが、個人的には芸術関係の道を志望する人が集まって住む環境があればよいかなと思っています。

@ シェア住居はどんな人に向いていると思いますか?

牛迫さん: コミュニケーションをどんどんとって、人のつながりを増やしたい人や常に刺激が欲しい人に良いのではないかと思います。

@ シェア住居はどんな人に向かないと思いますか?

牛迫さん: 一人の時間を守って静かに暮らしたい人にはお勧めできないと思います。シェア住居では誰かしらとコミュニケーションをとらないと生活できないので。

@ 今後やりたいこと、夢はありますか?

牛迫さん: 一俳優として独り立ちしたいです。なかなか食べていくには大変な世界なので、まだまだ養成所にいる身ですが精一杯やって、どこの舞台でも表現できるようになりたいです。

@ 今日はどうも有難うございました。

なかのひと